Saturday July 18, 2009 at 4:48

“けれども戦後という時代は通過儀礼あるいはビルドゥングスロマンが不可能であるが故にそれを希求してやまない。19世紀のアメリカが通過儀礼産業としての秘密結社を必要としたように、ビルドゥングスロマンという準拠枠は社会現象の中に戦後を通じて反復されているとぼくは感じている。”

— 大塚英志「「物語」と「私」の齟齬を「物語」るということ」『サブカルチャー文学論』朝日新聞社、2007年。331